手持ちの外貨を直接入金して証券口座で米国ETFを買い付けてみた話
仕事の関係で、手元に100万円程度のまとまった金額の米ドル現金があったのですが、当分使うこともなく、寝かしておくのはもったいないので、米国ETFの買い増しを行います。
現金外貨の取扱いは日本国内では苦行。。
証券口座で米国ETFを買い付けるためには、まず手元の外貨を銀行の口座に入金する必要があります。
当初考えていたのは、
現金(外貨)→銀行の外貨預金口座→証券会社の外貨預り金→米国ETF
という手順で、できるだけ手数料を掛けずに、手持ちの現金を珠玉の米国ETFに変えたいなと考えていました。
さて、計画通りに、うまくいくでしょうか。。
調査してみると、2018年1月現在、外貨の現金を直接入金できる銀行は以下の通り。
米ドルの場合の為替手数料は1円(1通貨あたり、片道)
・楽天証券との連携サービスあり
米ドルの場合の為替手数料は2円(1通貨あたり、預入時)
外貨預金は外貨現金での預け入れができますか | みずほ銀行:FAQ(よくあるご質問)
米ドルの場合の為替手数料は500円(一律)
みずほの一律500円というのは破格の安さですが、他行と差がありすぎるのは何かの間違いでしょうか。
外貨を直接入金する際は、みずほ銀行が有利。
ですが、私は新たに銀行口座を開設したくないという理由で、手数料の最も高い三菱東京UFJ銀行の外貨預金口座に入金するこことしました。
*一点、注意ですが、外貨の現金の取扱が可能な支店は限られているようで、私が住む京都では、中心街の1支店のみ。
利用される銀行に事前に問い合わせてから出向いたほうが良さそうです。。
ああ、現金外貨の取扱いは日本国内では苦行。。
ということで、どん。
手持ちの8900ドルと、外貨預金新規開設時に預け入れた1ドルで、合計8901ドルの入金
をネットバンキング上でも、確認できました。
外貨預金口座から証券会社の外貨預り金への振替について
さて、UFJの外貨預金口座に預け入れた外貨で米国ETFを購入するために、次にこの外貨を証券会社の外貨建ての預り金に振り返る必要があります。
ここで、
このような流れで、手数料を安く振替える事が可能なようですが、今回はパスしました。
今回は、証券口座の米国株式を一つにまとめておきたいとの、ごく個人的な事情により、買い付け証券会社をSBI証券としたいため、
というルートでの振替を行いたかったのですが、直接はできずに、
のルートを利用します。
この場合、住信SBIネット銀行の外貨送金受取サービスを利用可能です。
この場合の手数料は5万通貨以下であれば、25米ドル(以上であれば無料)です。
やっと米国ETFの買い付けができる
正直、ここまで道のりが長くて心が折れそうでした。
いつもネット上で振込振替を行い、最近では即時反映サービスなんてハイスピードで取引ができるので、それに慣れきってしまうと、窓口に行ったり、話を聞いたりなんてのが苦痛に感じてしましますね。
一番きつかったのは、現金を預ける際に、一枚ずつ数えさせられた時です。
銀行なのに、手で、しかも顧客側に数えさせるのかと、正直びっくりました。
(もちろん確認という意味で、しかも大量の現金を持ち込まれる事自体が珍しいらしいので、仕方ないが。。銀行の窓口の存在意義を改めて問うような1日でした。)
住信SBIネット銀行の外貨預金口座から、SBI証券の外貨預り金への振替手続き(即時反映でした)を行い、やっとこさSBI証券の外国株取引サイトにて、米国ETFの雄、ヴァンガードトータルワールドストック(通称:VT)の買い付け注文が完了しました。
これで注文が約定すれば、手元にあった米ドルが、VTに変わって、将来に渡って資産形成を行ってくれるわけです。
VTの素晴らしい点は、経費率0.11%という超低コストで、アメリカを中心とした世界の8000銘柄に投資をしてくれるという点です。
この金融商品の素晴らしさは、言わずもがなですが、紹介記事は下記をご参照。
最近では、米国ETFを投信にした通称楽天VTなんて素晴らしい商品がつみたてNISAで購入可能です。
つみたて投資の素晴らしさも言わずもがなですが、究極の時間分散投資にも取り組んでいます。
まとめ
ということで、今回は手元の米ドルでVTを買い付けるチャレンジをしてきたわけですが、とても大変な道のりでした。
正直、米ドルを日本円に換金して、日本円から米ドルを再度買い直して、VTを買った方が時間もコストも安かったかもしれません(考えたくない笑)
でも、これだけ苦労した買い付けだったわけですから、このVTをしっかりとホールドして、長きに渡って資産形成に寄与してもらいたいものです。
お金を寝かして増やすために、これからも頑張ります。
手元の外貨をどうしようかと思案されている方の参考になれば幸いです。