【2011年式/DUKE125】 メインハーネス断裂・不具合修理記

ひょんなことから、2011年式、初期型のDUKE125を手に入れました。

不具合があるということで、結構安く仕入れることが出来ました。

事前に症状は聞いていたものの、実際に修理できるか不安でした。

【症状は??】

 

①走行中、ハンドルを左に切ると主電源ごと落ちた。

②その後、ハンドルの位置によって、通電したりしなかったり

 

ディーラーに持ち込むと、初期型DUKEの鬼門である電装系の不具合(というか内部断裂)で、部品代約5万円+工賃で、約10万円程度は見てくださいとのこと。

 

【早速開けてみる】

トランポで引き取り後(毎度毎度、業者の方ですか?と言われる)、早速自宅裏でヘッドライトカバーを開けてみると、

たしかに聞いていた症状通り、ハンドル位置、配線位置によって電源が入ったり落ちたりする。

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主電源系統をたどっていくために、ハンドル周りのすべてのコネクターを確認しながら外していく。

コネクタ周りは異常なさそう

 

次に、ハンドルを左に切った際に、テンションが掛かる部位を見ながら配線を触る。

ある部分を指で押すと、電源に反応が。。

黒い配線ライニングをナイフでカット(配線を傷つけないように注意)してみると。。

 

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完全に断裂している配線を発見。

しかも、この配線は、他の配線にサポートされた形で、ハンドルの動きで接点がきれいに接するポジションで固定されているという。。

 

配線を触ってみると、評判通りとてもかたく、アライメントもとてもタイトでした。

固定されてるタイラップを一度ほどき、新たに緩めにセットしました。

配線処理はこんな感じで。

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3M スコッチ 電気絶縁テープ 12.7mm×5.08m EL-12

3M スコッチ 電気絶縁テープ 12.7mm×5.08m EL-12

 

 

 

エーモン 配線コネクター(赤) DC12V80W以下/DC24V160W以下 E488
 

 

DUKE125に限らず、この時期のKTMには発生しうるトラブルだと思いますので、予防保全的に、ハンドルステム周りの配線のテンションは一度確認されることをお勧めします。